乳がんがわかった日、次男(当時小2)はめずらしく風邪気味でした。
長男に話したあと、隣の部屋にいておそらく会話が聞こえていたであろう次男にも伝えると、話の途中で次男は「トイレ行かせて」といってトイレで吐いてしまいました😅
入院したその日も、まだ何の処置もうけず普段通りの姿の私でしたが、次男は「入院している母親」を見てショックだったようで泣いてしまいました。
ごめんよ・・・。
(翌日からガラッと強くなり、ドレーンの廃液測定も動じずに見ていました😳)

その後「もしかして、お母さんが死んじゃうかもって思ってる?」ときくと「そこまでは思ってないよ~。」と笑った次男。
その笑顔をみて(あ、これはちょっぴり心配しているな)と思いました。

そんな少しナイーブな次男にも、私の病気を通していろいろ変化がありました。

まずは私が仕事に行くとき。
それまでは「がんばって~。」だったのが「死ぬなよ~。」に変わりました。
私は元気に「死なないよ~♪」といって家を出ていくようになりました。

その後、私の手術も終わって退院して仕事に復帰するようになると、次男の見送りの言葉は「無理すんなよ~。」に変わりました。
次男なりに、状況がわかっているんだなぁと感じました。(そして少しかっこつけてる笑)

そしてある日のこと。
私がお腹を壊していて「ぎゅるぎゅるぎゅる~」と大きな音がなった時。
次男「大丈夫か?死ぬなよ。」
私「お腹壊しただけ、死なないよ(笑)。」(大げさだなと冷笑。)
次男「死んだら後を追うぞ。」
私「追わないでよ(笑)。」(何言ってるんだろうと思った。)
次男「…だって、そうしないとハンちゃんがひとりぼっちになっちゃうじゃん。」


この日の夜、お布団に入ってから次男とのこのやり取りを思い出しました。

「私が死んだら後を追う」と次男が言ったのは、自分がさみしいからではなく私が一人ぼっちにならないようにと考えてくれたんだなぁと思うと涙が出ました。

それに対して私は何も言えなかった。

なんて返してあげればよかったんだろうと考えました。

続く。